電験サポート掲示板
文章・論説問題の攻略 - KK(管理人)
2013/09/17 (Tue) 20:43:44
エネ管、2種一次では、文章問題穴埋め問題も出題されます。
特に2種一次の理論以外の3科目では、99%文章問題なので、これを
攻略しないことには合格できません。
文章問題を苦手とする人も多いようですが、電験やエネ管では、ただ暗記
する勉強をしてもなかなか合格点を取ることは難しいと思われます。
機器や電力系統などのメカニズムを理解し、論理的に考える勉強をしな
ければなりません。
論理的に現象の意味を理解していれば、たとえ分からない問題に遭遇して
も、ある程度選択肢を絞り込めたり、前後の関係から正解を推定したり
できる機会も多くなります。また、そういった問題も結構多いのです。
~に比例する、とか2乗に反比例する、とかの選択枝があったとき、
もし比例すると過程すると結果的にこうなるであろう、と考えられるか
どうかは非常に重要なところです。
また、実務従事者であれば別として、多くの受験者にとっては、電力機器
や系統などについては実物に触れて知る機会がないため、想像するしか
ありません。この点は、文章問題を難しくしているところかな、と思います。
実務に就いていない以上は、等価回路や参考書の絵をたよりにしてイメージ
するしかありません。想像力も大事な試験ですw
よくないのは、とにかく過去問を読んで正解を覚えるというやり方ですが、
ただ答えを覚えても、毎年違う問題(実際は同じだが書き方が違う)に対応
できません。
例えば、「変圧器の鉄損は一定」という答えを覚えても、なぜ一定なのかを
知らなければ、「鉄損は○○に比例する」という問題には対応できません。
等価回路を書き、鉄損はどこで発生する損失なのか、を数式を立て論理的に
理解しなければ、応用が利かないわけです。
直流電動機の回転を反転させるには?
制御の応答を速くするには?
深夜の軽負荷時、電圧上昇を抑えるには?
全てを暗記するのは、あまりにも試験範囲の広い電験の世界ではナンセンスです。
エネ管も、電験ほどには広くはないですが、機器や系統などの問題が出る以上、
全く同様のことが言えるでしょう。
それと、計算問題が得意な人でも文章問題は全然ダメ、という人もいます。
これは、立てた数式や使っている公式の論理的な意味をよく理解しないまま
単に「数学の計算」をしている人に多いです。真に計算問題を理解している
のなら、文章問題にも対応できます。計算以外はちょっと・・・、という人
は、計算しながら、それを日本語に翻訳する練習をしてみるとよいかも
しれません。計算の意味を理解していればできるはずですから。
文章→数式、またその逆、に相互変換する練習をしてみることも効果的な
勉強になると私は思っています。
文章問題を解く際には、こうなる→こうなる→したがってこうなる、という
論理的な帰結を理解するように勉強しないと、せっかくの勉強も無駄に終わり
ますし、暗記に頼った勉強ではそのうち勉強がただ苦しい修行になってしまい、
努力のわりに点数に反映されない結果になってしまいます。
ぜひ、勉強の際は、論理的な意味を理解するよう努めたいですね。
・・・と、偉そうなことを書いていますが、私も丸暗記してる部分も結構あったり
するので、反省しています(^^;