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電験2種1次試験の攻略(3) - KK(管理人) URL

2013/09/19 (Thu) 23:02:42

最難関である理論の攻略についてもう少し詳しく。

理論は過渡現象がポイント、と書きましたが、当然それだけで合格点は
取れないので、他の分野についても記載しておこうと思います。


■静電気

この分野では、まず3種で覚えた基本公式を完全に理解し使いこなせる
ようにすることが重要です。3種の公式をおさらいしておきましょう。
2種では、大問1つにつき小問5つに分かれており、前問の結果を使って
次の問題を解く、という解答誘導形式になっています。

そのため、最初の一問目が重要です。ここで間違えると、その後の問いが
全滅、という悲惨な雪崩現象に見舞われます。
私もずいぶん前ですが、コンデンサの問題で直列を並列の計算をして
しまって全滅になったという涙なくして語れない経験をしていますw

また、3種の知識を完全に駆使すれば、たいてい2~3問は正解できます。
後半の問題は、出てきた結果から最後に積分して○○を求める、などの
パターンが多いので、公式を完全に使いこなせばとりあえず半分程度の
正解は見込めます。

微積分まで使いこなせればバッチリです。


■電磁気

たまに難しい問題が出ますが、多くは3種レベルの問題をちょっと
ややこしくした感じのものです。
数年に一度、かなりの難問が出ますが、あまりそういうのに固執する
ことなく、簡易な問題を確実に解けるようにするほうがいいと思います。
ここでも、3種での基本公式の完全理解が重要となります。
インダクタンスのV-Y変換公式なども、覚えておきたいところです。
(エネ管基礎でも出ますよ)


■直流回路

キルヒ、重ね、テブナン、ノートン、ミルマンの公式を完璧に理解し
使いこなせるようになれば怖くない分野です。
3種に比べて回路が複雑化したものが出やすいですが、公式の理解と
応用ができることが大切。たまにサービス問題(3種より簡単?)な
ものも出たりします。
ただ、3種と違い公式の単なる暗記だと、基本、通用しないです。

絶対に覚えておきたいのは、テブナンですね。各種のパターンで出題
されますが、最近意外に出てないのでH26年度は出そうな感じですよw


■交流回路

複素数計算、ベクトルの理解が重要な分野です。特徴として、三相回路
がほとんど出題されないという点があり、ほとんど単相回路の出題になります。
ベクトル記号法を完全に理解し、交流の値を極座標、直交座標、三角関数
表示、のいずれにも自由自在に変換できるようにしなければなりません。
瞬時値の計算もよく出ます。最近ないですが、高調波の計算も押さえて
おきたいです。

ベクトル記号法を駆使し、交流回路を計算するのは、2次試験の問題、
特に「電力・管理」でも重要な部分になります。
交流回路の計算の基礎は、電験の中でも最も重要な部分なんですね。
2次ではこのへんを速く、正確にこなす計算力が重要かと思います。


■電気計測

難しいものは出ませんが、計算に手数のかかるいやらしい問題がよく
出ます。時間がかかることが多いので、あまり夢中になって計算すると
時間オーバーになることも・・。
他のできる分野から攻めることもセオリーですね。
ほとんど計算問題が出ます。
「簡単だけど、面倒で時間内に解けない」そんな感じです。


■電子回路

私は電子回路は3種のときから捨ててましたので、よく分かりません。(^^;
たぶん、問題を見た感じですが、相当に難しいと思います。
手を出さない方がいいかも?


■過渡現象

3種よりも難しいですが、ぜひ理解しておきたい分野No1です。
計算パターンを覚えれば、得点源になります。
はじめは簡単な回路から始めて、徐々に複雑なものへとチャレンジしてみて
ください。ラプラス変換は難しくありません。法則を覚えて公式を当てはめる
だけの作業です。
過渡状態と定常状態でのLとCの状態をまず理解することから始めると
よいかもしれません。というか、それだけ覚えておけば解けちゃうものも
結構あったりしますw
(2種では、電源が直流の問題しか出ないので楽ですが、1種だと交流電源
 のものがよく出ます。基本は同じなんですが・・・)


■おまけに

全般を通して、丸暗記の勉強では突破は難しいです。応用力が問われます。
それと、ひとつ大事なこととして、「今年出たパターンは来年出ない」ということが
言えます。したがって、予想も大切です。できるだけ効率的に勉強する上では、
昨年出た問題は捨てて、それ以前のものから勉強したほうがいいと思います。

さらにさらに、2種、1種では、「一見、難しそうに見える問題」をつくるのが
非常に上手だと思われます。これは2次試験にも言えることですが、初見では
難しく見えるので後回しにしたのに、実は簡単そうな方が難問だった、などという
ことが結構あります。

これに対する対策としては、やはり問題をよく読む、ということに尽きるのでは
ないかというのが私の意見です。
まあ、口で言うのは簡単ですが、実践するのは本当に難しいことなんですが(^^;

過去3年分は、試験センターに資料があるので見てみるといいと思います。

Re: 電験2種1次試験の攻略(3) - ふじもっち

2013/09/20 (Fri) 06:33:48

先ほどちょうどテブナンの定理を使った問題を解きました。
タイムリーな話題で良かったです。
解いた問題はサービス問題でした。
今年の重ね合わせの理は・・・簡単でした。
A問題の方が得点が高いので、ここで稼がないとしんどいですね。
過渡現象は力入れていきます。

Re: 電験2種1次試験の攻略(3) - KK(管理人) URL

2013/09/21 (Sat) 13:11:39

時々、サービス問題が出ます。本番では最初に全問題を見て、難易度の高さ
を判別してから臨むのがセオリーですよね。
なんせ理論は時間が足りないです。大問の一つ二つ、捨てることも作戦の
うちかもしれません。

2種ではなぜかA問題の配点が高いので、A問題に必ず出る過渡現象や交流回路
計算、静電気、磁気は重要ポイントですね!

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